第二章…..「価値」

Essay

はじめに

今年で私は20年生きることになる。この区切りの良い時期に一度自分をじっくり見つめなおし、普段は見えない周囲の世界をしっかり把握するためにこのような書物を作ろうと決めたのである。

変動の多かった10代最後の年をあと半月ほどで終える。

まだ今は私は無知の人間である。更に世界も狭い。このままでは私の存在価値はないに等しく、かついつも肩身の狭い思いをして生きていかなければならない事になる。

この世界には確かに私という人間がいる。色んな人々と出会い色んなことを経験し、感情を持ち、苦しんだり泣いたり笑ったりしている。そして時間というものが流れ、数多くの経験は次々に思い出という記憶に変わっていく。

どんなに時が流れ続けてもこの私の存在だけは残しておきたい。私の経験したこと、記憶、どういう生活をして何をしていたのか、どんな人間に会い、どんな影響を受けたのか、私の頭の中全ての言葉で言い表せないものも全て残したいのである。

例えいつ死のうと、この20年の証は体が消えることと同時に亡くしたくないのである。

1997年春 西村かなこ 19歳

1. すべてのはじまり

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